アラブ,中東の石油や情勢について
石油の取引所はニューヨークやロンドン。中東は投機家を締め出し,イラン経由で欧州に輸出したい。
自国で取引所を作り,中国にも。結果としてアメリカからテロ国家といわれるようだ!
日本は石油のほぼすべてを海外から輸入しているが,中東からの輸入の割合は8割以上である。
それだけ私たちの生活は中東の石油に依存している。
しかし,我々は石油産出国の事をどれだけ理解しているだろうか。
例えば,石油産出国はどのような政治・経済システムで成り立っているのか。
またアラブには「石油王」と呼ばれる大富豪がいるというが,どれくらい大金持ちなのか。
そして「石油王」に供給され続けている莫大なオイルマネーは未来永劫続くのか。
それには興味深々だが,いつかは枯れる時が来るだろう。
ところで,国家が持つ天然資源を国王が管理し,国民に利益を分配するシステムを「レンティア国家」という。
中東の石油産出国は典型的なレンティア国家なのだ。
過去に中東地域には,所謂アラブの春が吹き荒れた。
何十年もの間,権威主義体制が続いてきたアラブ諸国で,政権打倒を訴える民衆デモが次々に発生した。
この現象が,ちょうど冷戦時代に東欧で自由化・民主化を求めて起きた「プラハの春」を想起させるとして、
「アラブの春」と呼ばれていた。
<アフガニスタン情勢>
バイデン政権発足後の1年間は,アフガニスタンからの米軍撤退を例外として,米国の中東における動きが乏しい年と成った。
2021年は,米同時多発テロ事件以降で米国の関心が中東から最も遠ざかった1年であった。
アフガニスタンは,1979年末のソ連軍侵攻以来,今日に至るまで混乱状態の中にあります。
現在も大量の難民(約260万人)が発生している他,テロ・麻薬の問題など,周辺国や国際社会全体に影響を及ぼしかねない
未解決の懸念事項がそのまま残されている。
アフガニスタンの人々は国内では食糧不足,自然災害による被災に見舞われており,民生は著しく低いレベルにあるようだ。
このような困難に加えて,ソ連軍侵攻時代から現在に至るまで全国的に対人地雷が使用されており,復興のためには内戦の終結の努力と共に,
この処理を進めなければなりません。
88年にソ連軍に抵抗したムジャヒディーンは,ソ連軍の撤退合意を勝ち取り,92年にはカブールのナジブラ政権を打倒した。
然しながら,その後はこのムジャヒディーン各派同士が覇権を巡って抗争を繰り返し,全土が内戦状態に巻き込まれるに事に成る。
この状況下で,避難民や国内避難民の帰還が進まない事態も発生している。
国内の混乱で,94年末に新たな勢力としてタリバーンが台頭し,ムジャヒディーン各派に代わる主流派となる。
タリバーンは96年9月には首都カブールを制圧し,アフガニスタンにおける「イスラム原理主義」政権を目指す。
98年7月~の軍事攻勢によってタリバーンは,難航していた北部の主要都市マザリ・シャリフ及び仏教遺跡で有名なバーミヤンを陥落させる。
タリバーンは一連の戦勝で全土の95%を掌握したとして国際社会に政府承認を求めるが,アフガニスタンの正統な政権として認めるのは,
パキスタン・サウディ・アラビア・アラブ首長国連邦の3カ国に過ぎません
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