中国が台湾に武力侵攻した際には,米国はアジアでの自らの立場を守る為に,この米中戦争では双方が多大な損害を出すが,
中国が失うものも多い。中国は慎重の上にも慎重になるかと思われる。
ウクライナ情勢を踏まえ,中国と台湾を隔てる台湾海峡の状況を注視すると同時に戦闘態勢を徐々に強めている。
アメリカのバイデン大統領は,台湾に武器の売却を決めた。台湾への軍事的な圧力を強める中国に対抗する為に武器売却を通じて
関与を続ける姿勢である。
売却の内容は40両の「自走砲」という車両に搭載された大砲や関連の装備品など合わせて,日本円で820億円に上る武器だ❕
中国は「内政干渉であり,中国の主権と安全上の利益を損ない,台湾独立勢力に誤ったメッセージを送り,両国の関係と
台湾海峡の平和と安定を著しく損なうものだ」・「中国は断固として反対し,状況に応じて対抗措置をとる」と強気だ。
仮にアメリカと中国が戦争状態に成り,日本が台湾に一軍用機や一兵卒でも送れば,ただちに日本に核攻撃を加えると威嚇。
今の日本は厳しい状況だ❕ただ,蔡政権が率いる台湾という国自体が親日国としても有名である。
令和4年~台湾の現状
中国はウクライナを含む全ての国家の主権は守られなければいけないという立場を表明しているが,
NATOの東方拡大でロシアが抱えた安全保障上の問題は解決されるべきだと考えているようだ。
しかし全面的にロシアを支持すれば中国も国際社会から非難される。
一方でロシアへの経済制裁にも同調しないことでウクライナ問題に巻き込まれるのを避けている格好だ。
なぜか。中国にとっての台湾問題がウクライナ問題と同種の問題だと国際社会に認識されると厄介だから,
ウクライナ問題に正面から干渉せず,中立的な立場で少しでも平和的解決に寄与する姿勢を示す事で,
台湾問題や南シナ海問題から目を逸らしたいのだろう。
アメリカは,台湾に対して武器を売却しているが,中国と台湾が有事に成れば,
バイデン大統領は,台湾を護るのかと危惧する。何んと云っても,アメリカファーストの国だ❕
本格的な西側による台湾のグループ化は必然の事。
中国はアフリカにも影響力を持つべく画策を行っていたものの,欧州の投資開始等西側の本格的な戦略に押されつつあり,
そもそもの一帯一路も自慰行為的な進展しか見られていない。
南太平洋にアフリカ程のメリットは無いにせよ,軍事的影響力を持つべく試みるが,これも実は伴わなず,台湾尖閣と同じく
日米豪に警戒強化の機会を与えているだけ。
経済拡大は必然的にインドからアフリカに移り中国は生産年齢と人口のピークは落ちる。
中国国は独自の統制政治に民主主義経済が折り合わない。一方、G7だけでも世界経済の6割を占める欧米そして日本。
こちらは価値観と連結でイノベーションを起こし,根幹の技術は追随を許さないだろう。
本気になった西側に対して中国の行き詰まりはさらに加速する。
台湾とは?
首都:台北
人口:約2300万 人
面積:九州と同じく らい
公用語:中国語
中国と台湾の違い
台湾は元々中国の支配,オランダ・スペインの植民地。
19世紀末 日本が日清戦争で台湾を得た。
1911年 清で孫文による辛亥革命が起こり中華民 国が成立。
1945年 太平洋戦争で敗戦した日本から中国が台湾の領有権を得て,中華民国の統治が始まる
蒋介石
当時の中華民国は蒋介石が率いる国民党 が代表政権だった。
蒋介石は毛沢東率いる共産党が大嫌い だった。当時の共産党トップ
いろいろな問題
国家として独立したい勢力もあるが中国 は絶対に認めない。
日本やアメリカ などの外国が少しでも「台湾は独立国家 だ」と言うと非難されるほど頑固です。
なぜ,認めたくないのか? 一つは,台湾がもたらす利益を手放した くないが為である。
ノートパソコンの生産が世界でもトップ クラスで,電子部品・半導体も世界的な 生産拠点。
また,排他的経済区域もあり,水産資源 を守りたいから。
二つ目はもし独立を認めれば中国政府の 統率力が下がったと思われ,更なる国家 分裂を招く恐れがあるからです。
中国は 多民族国家なうえに国土も広く,ただで さえ国家統治が難しいのに,近年では都 心部と農村部との経済格差などから,
政 府に対する不満が各地でくすぶっている 状態です。
そして他にも,軍事的な問題があり, 中国側が軍事演習でミサイルを台湾に放 つなど危ない状況もあった。
太平洋への進出のじゃまという説も国際的に中国は一つで 二つの国は認められない。
アメリカのナンシー・ペロシ下院議長の台湾訪問問題は,日本への当て付けに尖閣諸島にも及ぶだろう。
触発狙いで中国が仕掛けて来るのは必至である。
早期に,改憲手続きを進め,最悪の場合を想定した対応を取らなければ,最悪の結果を招く可能性もあるだろう。
東アジアの平和を提起した安倍元総理には,この様な時期も見えていたのではないかと思うと,無念でならない。
〝台湾緊迫〟中国が軍事演習で包囲 米下院議長の訪問に対抗 日本のEEZも対象,
挟まれた与那国島に「海保巡視船派遣,自衛隊も準備をせよ」
◎蔡英文「武力衝突・選択肢ではない」と習指導部に呼びかけ❕
台湾の蔡英文総統は10日,台北で演説した。
中国による台湾海峡周辺での軍事活動が「台湾海峡の平和と安定を脅かしている」と指摘。
中国の習近平指導部に対して「武力衝突は絶対に両岸(中台)の選択肢ではない」と呼びかけた。
10日は辛亥革命を記念する双十節で「中華民国」の建国記念日に当たる。
蔡氏は祝賀式典で演説。中国に対し「台湾人の,主権と民主,自由に対する決意を尊重することこそ,
両岸の良好な交流の再開に向けて最も根本的なことだ」と訴えた。
中国共産党は台湾の平和的な統一を目標に掲げつつも,武力行使の選択肢を排除していない。
中国は8月,ペロシ米下院議長の訪台に激しく反発し,台湾周辺で大規模な軍事演習を実施。
その後も台湾海峡での軍事活動をこれまでにない水準で活発化させ,緊張が高まっている。
このような気骨のある政治家は日本に皆無だろう。
ただ,非常に優秀な若手の政治家や,政治家になれば防衛面だけではなく国益に大きな貢献をすると
思われる人材が政治家になる道を閉ざされている。
現在の台湾情勢
北京オリンピック終了後,台湾が設定する防空識別圏に4日,中国軍56機の戦闘機が進入している。
一日の数としては過去最多で,中国と台湾の緊張が高まっている。
台湾に4日,中国軍の戦闘機や爆撃機など56機が台湾南西沖の防空識別圏を横切る形で進入したということです。
一日の数としては過去最多です。 進入した中国軍機の数は,今月1日に38機・2日に39機と連日,過去最多だ❕
この4日間の合計は149機と突出して多くなっている。いよいよ中国が侵略する兆候だ❕
中国大陸と台湾は1つの国に属するという「一つの中国」を唱える中国は,台湾が独自の判断で
TPPに加入する事は論外で,断固反対する姿勢を貫く。
一方,台湾の通商交渉トップは,記者会見で台湾のTPP参加は,台湾の利益と経済発展のために行うものだ。
中国の反対があっても,それは中国の問題で台湾とは関係がないなどと切り捨て,TPP加盟に強い意欲をみせている。
中国は,台湾だけでなく,米国など国際社会が台湾を支持する動きをみせた際に強く反発し,戦闘機などを使って台湾周辺で
威嚇行為を繰り返しているのが現状だ❕
やはり中国やロシア・北朝鮮は侵略国家と断言できる❕
蔡総統,台湾は「中国の圧力に屈しない」民主的生活を守る構え。