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国連理事国に関して
アメリカ・イギリスが中心となって構想した国際連合の組織的特質は,国際連盟で疎外されていたソ連を大国として処遇した事と,
中国とフランスを常任理事国という大国にした事です。
ルーズベルト大統領の主張で中国が,チャーチル首相の要求でフランスが,大国の仲間入りをしたと云うのが通説です。
その一方で両国の大国としての立場は米英に認められたのではなく,フランスも中国も共同の戦いへの貢献によって自らその地位を
獲得したとする説もある。
フランスは,一度はドイツに降伏したものの,ドゴール率いる自由フランスがイギリスに逃れ,フランス国内のレジスタンスを扇動,
終盤は連合国軍に入り,パリを奪還した。
中華民国は,蒋介石が1931年に日本の関東軍により建国された満州国は黙認したものの,その後の日本軍の南下には
国民革命軍が激しく抵抗し,1936年から10年近く交戦している。
戦後の国共内戦で毛沢東が率いる中国共産党に敗れて1949年に台湾へ移ったが,中華民国は1971年の国連総会(アルバニア決議)で
権利が剥奪されるまで25年間,常任理事国を務めている。要するに第二次世界大戦の勝利国が,常任理事国と云う事である。
日本が常任理事国入りに関して
まだなれると決まった訳ではないが,中露を追放する必要があるからと思われる。
<良い点> 常時,世界中の問題について情報を得られるし,意見も言えるし,暗躍もやりやすくなる。
アジアの安全保障を日本に丸投げされるので,それに反比例して在日米軍の規模が縮小される可能性が高い。
よって一部の国民に不評な思いやり予算が減る。
<悪い点> 中露が排除されれば安全保障理事会が機能するので,常任理事国は世界中の安全保障に対する責任を負う必要が生じる。
その為ODAを出すだけでは済まなくなり,世界中に自衛隊の戦力を派遣する義務を負う事になる。
特にアジアの安全保障は丸投げされる覚悟が必要。国連軍用に空母機動艦隊が最低でも1〜2つは必要になる為,防衛費が
GDP比2%で済むとは到底思えない。しかし,ロシアの侵略戦争を鑑み,日本の防衛費を引き上げる必要はあると考える。
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